【7月22日 AFP】ドイツ南部ニュルンベルク(Nuremberg)の動物園で20日、19歳のオスのアシカが生殖活動による疲労で死亡した。市当局が21日明らかにした。

 死亡したのは米カリフォルニア(California)出身のマイク(Mike)。3匹のメスアシカとの間に12匹の子どもをもうけた。子どもたちはベルリン(Berlin)、スペイン、オランダなど各地にいる。

 市の声明によると、マイクは20日昼ごろ、疲れた様子を見せたという。

「マイクは自力でプールから上がることができず、飼育員によって引き上げられた。獣医が治療に当たったが、急性心不全で午後3時30分(日本時間同日午後10時30分)ごろ死亡した。繁殖期には、オスは何日も何も食べず生殖活動に没頭し、死に至ることがよくある。複数のメスを相手に持つオスアシカにとっては、最も疲れる時期だ」

 声明は、温厚な性格で、ショーの最中には来園者が触れることもできたマイクについて、「来園者の心に残るだろう」と死を悼んでいる。

 飼育されているアシカの最高齢記録は30歳。野生のアシカの寿命は17歳程度だという。(c)AFP