米サンフランシスコ動物園の同性愛ペンギンカップルが破局
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【7月19日 AFP】米サンフランシスコ動物園(San Francisco Zoo)で6年間ともに暮らしていた同性愛のペンギンカップル、ハリー(Harry)とペッパー(Pepper)が破局した。ハリーが別のペンギン、リンダ(Linda)に心を奪われたため。17日の米ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)が報じた。
ハリーとペッパーは別のカップルが棄てた卵を一緒に育て、ノリス(Norris)と名付けられたヒナも生まれていたが、夫のフィグ(Fig)と1月に死別していたリンダの巣にハリーが移動するという衝撃的な結末を迎えた。
同動物園の鳥類専門家、ハリソン・エデル(Harrison Edell)氏は現実的な見方を示した。フィグは動物園の小さなペンギンの群れのリーダー格で、2つの巣を持っていたが、リンダがそれを「相続」したという。「ペンギンにとって不動産がもつ意味は大きい。だから彼女は結婚相手として魅力的だったと言えます」
■ネットで様々な反応
この出来事はインターネット上で様々な反応を呼び起こした。ネット上でリンダは「自分の幸せしか考えていない」「家庭を破壊する女」などと呼ばれている。
ペッパーは独身に戻ったが、キリスト教系ウェブサイトOneNewsNow.comは「自然は異性愛を好むことの証左」だとしている。
ペッパーに同情的な意見も多い。ジョン(John)という人物はThe Frigging Loonというブログに、2羽の別れには「心が痛み」、ペッパーが「ハリーより10倍魅力的なオスペンギンを見つけられるよう願っている」と書き込んだ。(c)AFP