【7月17日 AFP】米カリフォルニア州立大学(University of California)は16日、 第二次大戦中の日系人の強制収容のため卒業することができなかった日系人元学生に、名誉学位を授与する方針を理事会で決定したと発表した。高齢化している当時の日系人学生に対する償いのためという。

「長年の懸案事項だった。存命の元学生らとその家族に対し、謝罪の気持ちを示したい」とマーク・ユドフ(Mark Yudof )同大学理事長は声明で述べた。「過去に起きたことを消し去ることはできないが、『小さな正義』を行うことは可能だと信じている」

 1942年、真珠湾攻撃から数か月後に米国では、10万人以上の日系人が強制収容所に連行された。カリフォルニア州立大学の4つのキャンパス(バークレー校、ロサンゼルス校、サンフランシスコ校、デービス校)からも合わせて700人ほどが強制収容所へ送られた。

 米ワシントン大学(University of Washington)は前年、第二次大戦中に強制収容された日系人学生約450人に名誉学位を授与している。(c)AFP