【7月12日 AFP】ニュージーランド・オークランド(Auckland)市の地元紙サンデー・スタータイムズ(Sunday Star Times)は12日、2012年のロンドン(London)五輪に出場する資金を調達するため、ニュージーランドの北京五輪出場選手が売春クラブを経営していたと報じた。

 クラブを経営していたのは、北京五輪のテコンドー68キロ級で上位16位に入ったローガン・キャンベル(Logan Campbell)さん。この時は約15万ニュージーランドドル(約870万円)の費用がかかったが、その大半はキャンベルさんの両親が負担した。

 次の五輪参加を目指すに当たり、両親にはもう経済的に頼りたくなかったため、オークランド市内に「紳士のための高級クラブ」を設立したという。現在は選手活動を一時休止しており、ロンドン五輪に向けて活動を再開する2011年までに、売春クラブの経営で30万ニュージーランドドル(約1700万円)を稼ぐつもりだという。ニュージーランドではライセンスを受ければ合法的に売春をすることができる。

 ニュージーランド・テコンドー協会(Taekwondo New Zealand)の財務責任者、ジョン・スコフィールド(John Scholfield)氏は「選考では技能だけではなく、選手が国内の青少年の模範となることができるかどうかも考慮される」と語り、代表選考の際にこの一件が影響与える可能性があると指摘した。(c)AFP