【7月8日 AFP】「ヘビ」と「13」――。普段は幸運の印と考えられていないこれらが、レバノンに住む夫婦に幸せをもたらしている。

 同国の首都ベイルート(Beirut)東部の2部屋のアパートに住むリズクさん(Rizk)一家は多文化家族だ。レバノン人の夫ピエール(Pierre)さん(35)にスリランカ人の妻サパ(Sapa)さん。子どもはいないが、一緒に暮らす13匹のヘビたちはインド、タイ、スリランカ、米アリゾナ(Arizona)州と出身地はさまざま。

 その中の一匹は、米国のコンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)前国務長官にちなみ、「コンディ(Condi)」と名付けられている。

 ピエールさんは「ライスさんの指導力を尊敬している」と、首と胸に黄色のニシキヘビを巻き付けながら語る。「ライスさんは、知性、責任感、活力にあふれている。まさにヘビのような活力だ」

 色鮮やかなデコレーションと宗教的なシンボルで飾られた45平方メートルの小さな自宅は、ヘビたちが自由に動き回ることができるように改造されている。

 夫妻はスリランカに旅行した際、初めてヘビを入手した。ピエールさんは、地元のニシキヘビに突発的に親近感を抱いたという。

 アマチュアミュージシャンのピエールさんは「わたしは熱心に自然や動物の保護活動を行っている」「最も大きいニシキヘビは、重さ40キログラムで体長4メートルにもなっているんだ」と語った。(c)AFP