フィリピン人冒険家ら、復元した古代の船で4年間の航海に出発
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【6月28日 AFP】フィリピン人の冒険家グループが27日、海事遺産の重要性を訴えることと、環境保護のキャンペーンを目的に、古代の船を復元した木造船で航海に乗り出した。
このボートは現地の言葉で「バランガイ」と呼ばれるもので全長15メートルで幅3メートル。オリジナルの船は1970年代にフィリピン南部で出土したもので、かつて東南アジアの海や太平洋を移動した民族が使っていたものとみられている。放射性炭素年代測定法では紀元320年ごろのものとされ、歴史学者によると同国で発見された航海用の船としては最古のものだという。
ボートは彫刻を施された厚板をくぎやだぼを使って復元された。冒険家グループは全地球測位システム(GPS)を使わず、古代の船乗りたちと同じ方法で航海するという。
復元された船はNgandahigと命名され、10人のクルーが乗り込む。クルーにはNestor EmatさんやLeo Oracionさんなど、チョモランマ(エベレスト、Everest)登山歴もあるフィリピン人登山家が含まれている。航海中は沿岸警備隊と海軍の支援を受ける。
主催者によると、今年はまずフィリピン諸島の各主要港を訪れる。航海距離は約2108カイリに上る見通し。その後はフィリピン南部からボルネオ(Borneo)島マレーシア領サバ(Sabah)州に向かい、さらに2010年にはミクロネシアやマダガスカルも訪れる予定だ。同船が航海を無事に終えた場合、2013年にフィリピンのマニラ(Manila)に戻ってくる予定だ。(c)AFP
このボートは現地の言葉で「バランガイ」と呼ばれるもので全長15メートルで幅3メートル。オリジナルの船は1970年代にフィリピン南部で出土したもので、かつて東南アジアの海や太平洋を移動した民族が使っていたものとみられている。放射性炭素年代測定法では紀元320年ごろのものとされ、歴史学者によると同国で発見された航海用の船としては最古のものだという。
ボートは彫刻を施された厚板をくぎやだぼを使って復元された。冒険家グループは全地球測位システム(GPS)を使わず、古代の船乗りたちと同じ方法で航海するという。
復元された船はNgandahigと命名され、10人のクルーが乗り込む。クルーにはNestor EmatさんやLeo Oracionさんなど、チョモランマ(エベレスト、Everest)登山歴もあるフィリピン人登山家が含まれている。航海中は沿岸警備隊と海軍の支援を受ける。
主催者によると、今年はまずフィリピン諸島の各主要港を訪れる。航海距離は約2108カイリに上る見通し。その後はフィリピン南部からボルネオ(Borneo)島マレーシア領サバ(Sabah)州に向かい、さらに2010年にはミクロネシアやマダガスカルも訪れる予定だ。同船が航海を無事に終えた場合、2013年にフィリピンのマニラ(Manila)に戻ってくる予定だ。(c)AFP