【6月27日 AFP】30日までの日程でスペインのセビリア(Seville)で開催中のユネスコ(UNESCO)世界遺産委員会は26日、中国山西(Shanxi)省「五台山(Mount Wutai)」、イタリアの「ドロミテ山塊(Dolomite Mountains)」などを新たに世界遺産に登録すると発表した。

 このほか、ドイツとオランダにまたがる干潟「ワデン海(Wadden Sea)」、アフリカ・カボベルデ共和国の15世紀の町「シダーデ・ヴェーリャ(Cidade Velha)」、同じくアフリカ・ブルキナファソの「ロロペニ(Loropeni)の遺跡群」が新たに世界遺産に登録される。

 また、フィリピンの「トゥバタハ岩礁自然公園(Tubbataha Reef Natural Park)」を1993年に世界遺産に登録された「トゥバタハ岩礁海中公園(Tubbataha Reef Marine Park)」の「延長」として指定した。

 一方、ドイツ・ドレスデン(Dresden)のエルベ渓谷(Elbe Valley)は世界遺産の登録から抹消されることが25日、発表された。渓谷の中心部を横切る橋の建設に着手したことが要因だという。世界遺産の登録抹消は2007年のオマーン「アラビアオリックスの保護区(Arabian Oryx Sanctuary)」に次いで2件目。(c)AFP