ベルリンの壁に描かれた象徴的なキスシーン、描き直し始まる
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【6月17日 AFP】1989年に崩壊したベルリンの壁の残存部分に描かれた、旧ソ連のレオニード・ブレジネフ(Leonid Brezhnev)書記長と旧東ドイツの政治家エーリッヒ・ホーネッカー(Erich Honecker)議長の情熱的なキスシーン。4月に修復作業のため一旦塗りつぶされていたが、その描き直し作業が16日開始された。
「イーストサイドギャラリー(East Side Gallery)」と呼ばれる長さ1.3キロのベルリンの壁の残存部分には、壁の崩壊から数か月の間に世界中から集まった118人のアーティストが100以上の壁画を描いた。だが今年4月、長年にわたる天気や汚染の影響、観光客による度重なる破壊行為を受けた壁の修復作業のため、これらの壁画は塗りつぶされていた。
このほど修復を終えた壁は、保護のため特殊なコーティングがほどこされた。壁画を描いたアーティストの多くが、11月9日の壁崩壊20周年記念行事を前に絵を描き直すため、ベルリンを訪れている。
有名なキスシーンの壁画『Brother Kiss』の作者であるロシア人アーティストのドミトリー・ヴルーベリ(Dmitry Vrubel)さんは、壁画が消去された事実を知って憤慨したと報じられていたが、この日、描き直しのためにベルリンの壁と向き合った。「全部思い出せるかなあ。(前に描いたものと)100%同じではないかもしれない」(ヴルーベリさん)
完成までには最低でも1か月かかる、と彼は話してくれた。(c)AFP
「イーストサイドギャラリー(East Side Gallery)」と呼ばれる長さ1.3キロのベルリンの壁の残存部分には、壁の崩壊から数か月の間に世界中から集まった118人のアーティストが100以上の壁画を描いた。だが今年4月、長年にわたる天気や汚染の影響、観光客による度重なる破壊行為を受けた壁の修復作業のため、これらの壁画は塗りつぶされていた。
このほど修復を終えた壁は、保護のため特殊なコーティングがほどこされた。壁画を描いたアーティストの多くが、11月9日の壁崩壊20周年記念行事を前に絵を描き直すため、ベルリンを訪れている。
有名なキスシーンの壁画『Brother Kiss』の作者であるロシア人アーティストのドミトリー・ヴルーベリ(Dmitry Vrubel)さんは、壁画が消去された事実を知って憤慨したと報じられていたが、この日、描き直しのためにベルリンの壁と向き合った。「全部思い出せるかなあ。(前に描いたものと)100%同じではないかもしれない」(ヴルーベリさん)
完成までには最低でも1か月かかる、と彼は話してくれた。(c)AFP