【6月12日 AFP】学校をさぼった時にいちばん説得力のある言い訳は「大統領に会いに行っていたから」かもしれない。大統領が担任の先生あてに手紙を書いてくれたら、なおさらだ。

 2人の娘を持つバラク・オバマ(Barack Obama)大統領は11日、ウィスコンシン(Wisconsin)州グリーンベイ(Green Bay)でのタウンホール・ミーティングで、学校を休ませるという苦渋の選択をして娘を連れてきていたある父親に出会った。

 この父親、ジョン・コーパス(John Corpus)さんは、大統領に語りかけた。「10歳の娘と一緒にあなたに会えて光栄です。娘は、この日のために、学校を休んで来たんです。問題が起こらないといいんですがね」

 すると大統領は「オー、ノー!」と答えた。以下は2人のやりとりだ。

コーパスさん「はい?」
大統領「なんならメモを書こうか?」
コーパスさん「そうしていただけたら本当に助かります、ミスター・プレジデント」
大統領「わかった。じゃあ書くよ。名前は?」
コーパスさん「ジョン・コーパスです」
大統領「いや、娘さんの名前だよ」
コーパスさん「・・・・・」
大統領「おいおい、わたしは本気だよ。娘さんの名前は?」
コーパスさん「ケネディ、です」
大統領「ケネディね。クールな名前だ」

 その数分後、当のケネディちゃんが群衆を押し分けてオバマ大統領のもとへ行き、それを受け取った。大統領は、この父親の医療制度改革に関する質問に耳を傾けながら、メモを書いたという。(c)AFP