【6月11日 AFP】スペイン各紙は10日、男性として暮らしながら、パートナーの女性が妊娠できないことを知り、自分が妊娠を試みて双子を身ごもった元女性、ルベン・ノエ・コロナド(Ruben Noe Coronad)さん(25)が流産したと報じた。

 コロナドさんの誕生時の性別は女性で、エステファニアさんという女性名のファーストネームで育った。男性として暮らし始めた後も、女性の生殖器は残されていた。現地紙エル・ムンド(El Mundo)のウェブサイトによると、コロナドさんは再度妊娠に挑戦すると語っている。

 コロナドさんは、自分の女性のパートナーが今後妊娠できない旨を医者から告げられたことから、自分の性別適合手術を中断し、人工授精による妊娠に臨んだ。3月には男子の双子を9月に出産すると発表していた。

 エル・ムンドのインタビューにコロナドさんは、今週に入って下腹部に不調をきたし、驚いて医者に行った結果、堕胎手術を行わなければならなかったと述べた。(c)AFP