【6月6日 AFP】カナダのオタワ(Ottawa)川に生息するビーバーのダムが決壊したことから、地域を走行中の列車が脱線し、河川に列車のディーゼル燃料2万リットル以上が流出する事故となった。被害にあったオタワの鉄道会社Ottawa Valley Railroadが5日明らかにした。

 同社によると、3日にビーバーが作ったダム3つが決壊した結果、水位が最高3.5メートルに達する大量の水が川から流れ出し、オタワ市の北300キロの場所にある線路を約200メートルにわたって破壊した。

 その結果、木材の運搬に使用されていた機関車2台および空の車両6台が脱線。うち1台は川まで押し流され、搭載していたディーゼル燃料2万450リットルが流出した。機関車は横転して止まり、運転手2人は軽傷を負った。

 この川はカナダの主要都市オタワの住民の飲用水となっているが、当局は、飲用水への直接的な影響はないと発表している。

 同鉄道会社も、鉄道の不通による経済影響は最低限にとどまるとみている。また、事故があった路線は貨物運搬量が少ないため、数週間は使用する必要がないという。(c)AFP