【5月27日 AFP】米カリフォルニア(California)州最高裁は26日、前年11月の同性婚を禁止する住民投票を有効とする判断を下した。一方で、禁止前に同性婚の届けを提出した1万8000組については、婚姻は有効だとした。

 婚姻を異性間のみに制限するカリフォルニア州憲法改正案「提案8号(Proposition 8)」は前年11月の住民投票で可決され、同性愛者団体などがこの住民投票の効力をめぐって提訴していた。これに対し、同州最高裁は6対1の多数決で、住民投票は有効で、同性婚の禁止は引き続き継続されるとの判断を下した。

 全米各地では最近、相次いで同性婚の合法化が認められており、今回の最高裁の判断は同性婚推進派にとって痛い一撃となる。最高裁の判断が明らかになった直後、同性婚推進派らは「恥を知れ」と叫び、抗議の声をあげた。

 サンフランシスコ市警によると、裁判所前の交差点を封鎖したとして、約175人が一時拘束された。カリフォルニア州の数都市で、抗議集会が開かれているという。

 米国では、メーン(Maine)、コネティカット(Connecticut)、マサチューセッツ(Massachusetts)、バーモント(Vermont)、アイオワ(Iowa)の各州で、同性婚の権利が認められているほか、ニューハンプシャー(New Hampshire)、ニューヨーク(New York)両州でもまもなく認められる見込みだという。(c)AFP/Rob Gloster