【5月7日 AFP】中国で2010年に開催される上海万博(Shanghai World Expo)に、デンマーク・コペンハーゲン(Copenhagen)港の「人魚姫」像の出展が決まっているが、像の不在期間中、普段は像がある場所にビデオ・インスタレーション(ビデオモニターを用いた造形作品)が展示されることになった。現地関係者が5日明らかにした。

 このインスタレーションは中国人アーチスト、艾未未(Ai Weiwei)氏が制作し、「人魚姫」像の上海への旅路をたどれるものになるという。

 コペーンハーゲン市議会は3月、上海万博のデンマーク館の目玉として展示するため、「人魚姫」像の中国移送を決定した。デンマークの国宝にも値する「人魚姫」像が、2010年の4月から11月まで8か月間中国に送られ、コペンハーゲンを留守にすることについては、コペンハーゲン市民の大半が反対している。

 上海万博のデンマーク館では、大型プールの中央に「人魚姫」像を設置する計画だ。プールの水にはコペンハーゲンから輸送する海水を用い、コペンハーゲン港の「泳げるほどの清潔さ」をアピールする。(c)AFP