【5月4日 AFP】イタリアのシルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)首相(72)の妻で、先日、公開書簡で結婚生活の苦悩をぶちまけたベロニカ・ラリオ(Veronica Lario)さんが、ついに離婚を決意し、弁護士と接触した。伊メディアが3日、報じた。

「ベロニカの選択:さようなら、シルビオ」「私は決めた。離婚する」――全国紙スタンパ(La Stampa)やレプブリカ(Repubblica)はこのような見出しで、夫人の言い分を一面で伝えた。

 夫妻と親しい知人の話として両紙が報じたところによると、ベロニカ夫人は離婚手続き担当の弁護士と接触し、できるだけ早期に手続きを進めるよう指示したという。ANSA通信も、追って2紙と同内容の記事を報じた。

 報道によると、ベロニカ夫人の堪忍袋の緒が切れた最大の原因は、首相が自分の子どもたちの誕生日パーティーには出ないのに、前週ナポリ(Naples)で取引先の娘の18歳の誕生日パーティーに出席したことだとみられる。

「結婚生活はもう終わり。小娘を追い回すような男となんて一緒に暮らせないわ」。スタンパ紙によると、夫人は友人にこう話したという。「彼が小娘とずっと付き合っていたという新聞記事を読んだわ。その子が18歳になる前からだというのは明らかで、彼のことを『パパ』と呼んでいることや、ローマ(Rome)やミラノ(Milan)でのデートの様子も。こんなこと、許し難い」

 ベルルスコーニ首相は報道について直接の言及は拒否したものの、約20年間の結婚生活が「苦しい期間」に突入していたことは認めた。

 一方、イタリア政府筋は、ベルルスコーニ首相の周囲に「離婚届を受け取るなどの確実な動き」は見られないと強調している。(c)AFP/Ljubomir Milasin

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