【4月30日 AFP】病院の待合い室にソファを買うお金を集めるためにヌードカレンダーを作り話題になった「カレンダー・ガール」たちが29日、カレンダー発売から10周年を迎え、新たなヌードカレンダーの制作を発表した。

 事の始まりは、1998年、英国北部ヨークシャーデールズ(Yorkshire Dales)の婦人会「ライルストーン地区女性連盟(Rylstone Women's Institute)」に所属していたメンバーの1人、アンジェラ・ベイカー(Angela Baker)さんの夫ジョンさんが白血病で亡くなったことだった。翌年、婦人会のメンバー11人が、ジョンさんが世話になった病院へ寄付をするため、自分たちのヌード写真でできたカレンダーを発売した。

 カレンダーは世界中で話題となり、2003年にはハリウッド(Hollywood)がヘレン・ミレン(Helen Mirren)主演でこのストーリーを映画化した。最近では、ロンドン(London)で舞台公演も始まり、集まった寄付金は総額で200万ポンド(約2億9000万円)に達している。

 しかし、当初のメンバー11人は、2003年に映画化について話し合った際に折り合いがつかず、けんか別れしている。今回発売する2010年の新カレンダーには、11人中6人が参加した。カレンダーは来月発売される。

 ベイカーさんは語る。「女性がただ服を脱いで楽しんでいるだけではない。私たちはジョンを思って、寄付をするためにカレンダーを作ったの。このことを忘れてはいけないわ」(c)AFP