【4月26日 AFP】年間を通じて、ファンたちの最も熱い視線が注がれる待望の国際音楽コンテストが、ドイツのシュレスウィヒ・ホルシュタイン(Schleswig-Holstein)州で5月10日に開催される。今年で2回目となる「国際カエルのど自慢コンテスト」だ。

 デンマーク、ドイツ、ラトビア、スウェーデンからスズガエルらが集結し、ご自慢のゲロゲロ声を張り上げ、名誉ある賞を競い合う。前年に優勝したのは、有名ポップ・グループ、アバ(ABBA)を生んだスウェーデンのカエルだった。

 大半の「参加者」の大きさは4-7センチほど。「カエルたちが歌い始めると、まるで水の中から教会の鐘の音が聞こえてくるような音がする」と、主催団体当局は説明する。「カエルたちは、華麗なオペラのように愛を高らかに歌い上げるんだ」

 実際、自然界では、オスのカエルたちが毎年春になると「結婚相手」獲得のためライバルたちと歌声を競い合い、美しく澄んだ声の持ち主のみが愛を成就する。

 コンテストの模様はインターネットで実況中継される予定。シュレスウィヒ・ホルシュタイン州では、15種生息する両生類のうちすでに半分近くが絶滅にひんしていることから、危機的な状況にある両生類の保護活動に対する社会の関心を高めることを目的に、このコンテストが開催されているという。