TVゲームをする米国の子ども、10人に1人が病的な行動パターン示す 米研究
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【4月21日 AFP】米国でTVゲームをする子どもたちのおよそ10人に1人は、ギャンブル依存症に似た病的な行動パターンを示しているとの研究結果が20日、発表された。
この調査は、アイオワ州立大学(Iowa State University)の研究機関「National Institute on Media and the Family」が、全米の8歳から18歳までの青少年1178人を対象に行ったもの。男女の内訳はほぼ同数だった。
研究を主導したダグラス・ジェンタイル(Douglas Gentile)同大准教授(心理学)によると、調査対象となった子どもたちの9割がTVゲームをすると答えた。
生活上のトラブルや心理機能の問題など11の臨床症状のうち6つ以上当てはまると病的だと定義してTVゲームをする子どもたちについて調べたところ、6つ以上当てはまった子どもが8.5%に上ったという。
TVゲームをするために家事を怠けたり、友人や家族にTVゲームをした時間についてうそをつくケースが多くみられた。ゲームソフトやこれを購入するための金銭を盗んだことがあると答えた子どももいた。また、20%がTVゲームに集中しすぎて勉強がおろそかになり、学業や試験で失敗したことがあると答えた。
これについて、ジェンタイル准教授は、「TVゲームへの病的な依存が、学業成績に悪影響を与えることは明らか」と述べる一方で、学校で問題を抱える子どもが達成感を得るためにTVゲームに走っている可能性もあると指摘する。また、注意力に関する問題が、成績不振とゲーム依存の両方につながる可能性もあるとしている。(c)AFP
この調査は、アイオワ州立大学(Iowa State University)の研究機関「National Institute on Media and the Family」が、全米の8歳から18歳までの青少年1178人を対象に行ったもの。男女の内訳はほぼ同数だった。
研究を主導したダグラス・ジェンタイル(Douglas Gentile)同大准教授(心理学)によると、調査対象となった子どもたちの9割がTVゲームをすると答えた。
生活上のトラブルや心理機能の問題など11の臨床症状のうち6つ以上当てはまると病的だと定義してTVゲームをする子どもたちについて調べたところ、6つ以上当てはまった子どもが8.5%に上ったという。
TVゲームをするために家事を怠けたり、友人や家族にTVゲームをした時間についてうそをつくケースが多くみられた。ゲームソフトやこれを購入するための金銭を盗んだことがあると答えた子どももいた。また、20%がTVゲームに集中しすぎて勉強がおろそかになり、学業や試験で失敗したことがあると答えた。
これについて、ジェンタイル准教授は、「TVゲームへの病的な依存が、学業成績に悪影響を与えることは明らか」と述べる一方で、学校で問題を抱える子どもが達成感を得るためにTVゲームに走っている可能性もあると指摘する。また、注意力に関する問題が、成績不振とゲーム依存の両方につながる可能性もあるとしている。(c)AFP