【4月8日 AFP】パリの競馬ファンたちは今週末、馬ふんをただで手に入れることができる。古いふんではない、優勝した馬の「それ」をひと袋分もらえるのだ。

 パリ近郊のバンサンヌ(Vincennes)速歩競馬場は11日、「Champions' Dung(チャンピオンのふん)作戦」と称して、「最高級、100%天然、遺伝子組み換えなし、フランス製」の肥料を来場者に配る予定だ。

 7日にその「肥料」が公開された。宝石箱のような赤いビロード張りの箱の中に「馬ふん」の説明書があり、「チャンピオンが育てば、植物も育つ」とある。

 この作戦は、国内に100万頭以上いるとされる競走馬が毎日排出する20キロものふんを処理するための有効な方法として考え出された。

 速歩競馬会のシュバル・フランセ(Cheval Francais)氏は「馬ふんは非常に評判がいい。屋内でもバルコニーでも、馬ふんの栄養をもらった植物は立派な花を咲かせ、色つやがよくなり、寿命も長くなる。庭で使えば、トマトやじゃがいも、バラに奇跡が起こるだろう」と話した。(c)AFP