フランスで顔面移植手術、世界5例目
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【3月28日 AFP】フランス・パリ(Paris)郊外クレテイユ(Creteil)のアンリ・モンドール病院(Henri Mondor Hospital)で27日朝、世界で5例目、フランスで3例目となる顔面移植手術が終了した。
執刀したローラン・ランティエリ(Laurent Lantieri)医師によると、手術は医師ら15人の医療スタッフの手で15時間にわたって行われた。
患者はショットガンが暴発して顔に重傷を負った28歳の男性。顔の下半分の筋肉が損傷し手術を受けても口を開けられなくなっていたため、ドナーの顔の大半と骨を取り除き、患者の上あごを修復した。
現在のところ経過は良好で患者の意識も戻っているが、移植した顔面が根付くか判断するには時期尚早だとしている。移植手術ではドナーからもらった皮膚を患者の免疫システムが異物と認識し、計画的な免疫抑制剤の投与が必要になることが多い。
ランティエリ医師は、今回の移植手術は、同医師が2007年に神経線維腫症という遺伝的な難病で顔に腫瘍ができた患者に対して行った手術や、2008年に米国でMaria Siemionow医師が行った手術と同様のものだったと述べた。
世界初の顔面移植手術は2005年にフランスで、飼っていたイヌに顔をかまれたイザベル・ディノワール(Isabelle Dinoire)さんに対して行われた。2006年には中国でクマに襲われた男性が顔面移植を受けたが、この男性は2008年に亡くなっている。(c)AFP
執刀したローラン・ランティエリ(Laurent Lantieri)医師によると、手術は医師ら15人の医療スタッフの手で15時間にわたって行われた。
患者はショットガンが暴発して顔に重傷を負った28歳の男性。顔の下半分の筋肉が損傷し手術を受けても口を開けられなくなっていたため、ドナーの顔の大半と骨を取り除き、患者の上あごを修復した。
現在のところ経過は良好で患者の意識も戻っているが、移植した顔面が根付くか判断するには時期尚早だとしている。移植手術ではドナーからもらった皮膚を患者の免疫システムが異物と認識し、計画的な免疫抑制剤の投与が必要になることが多い。
ランティエリ医師は、今回の移植手術は、同医師が2007年に神経線維腫症という遺伝的な難病で顔に腫瘍ができた患者に対して行った手術や、2008年に米国でMaria Siemionow医師が行った手術と同様のものだったと述べた。
世界初の顔面移植手術は2005年にフランスで、飼っていたイヌに顔をかまれたイザベル・ディノワール(Isabelle Dinoire)さんに対して行われた。2006年には中国でクマに襲われた男性が顔面移植を受けたが、この男性は2008年に亡くなっている。(c)AFP