【3月8日 AFP】英国のチャールズ皇太子(Prince Charles)が若いころ書いたラブレター6通が、米ネットオークション大手イーベイ(eBay)のオークションに出品された。

 出品した米ロサンゼルス(Los Angeles)の英王室グッズの販売会社Everything Royalのアリシア・キャロル(Alicia Carroll)さんによると、この手紙は、チャールズ皇太子が1976年から1980年にかけてカナダ・モントリオール(Montreal)のジャネット・ジェンキンス(Janet Jenkins)さんに出したもの。2人はジェンキンスさんがモントリオールの英領事館で働いていたときに知り合った。キャロルさんは2002年、ジェンキンスさんから連絡を受けてこれらの手紙を3万ドル(約290万円)で購入した。

 チャールズ皇太子が故ダイアナ元妃(Princess Diana)と婚約を発表するわずか8か月前の1980年6月8日付けの手紙には結婚を促す周囲の圧力について記されている。

「なるべく早く結婚しなきゃならないということは私にも分かっている。そうすればあの人たちも少しはリラックスするかもしれない...!私は、英連邦の国から1人ずつの女の子と結婚するというのが一番の解決策だと今でも思っている…心配しないで――何が起こるにせよあなたには事前に知らせるから…愛を込めて、チャールズ」

 キャロルさんは4-5人から手紙を買いたいとの連絡を受けたが、価格が見合わなければ出品を取り下げると語った。また、ジェンキンスさんが6日、カナダのテレビで、手紙は最終的に英王室関連の博物館に収められると思っていたと語ったことに対し、キャロンさんは批判はあたらないと反論した。

「私はあの手紙を直接ジェンキンスさんから買ったのです。売りに出されたことに驚いたのなら謝りますが、私はあの手紙を7年間も保有していたのですし、いずれ私が売りに出すことは彼女も分かっていたはずです。それが私のビジネスなのですから。それにもし彼女が恥ずかしいと思っているのなら、なぜ彼女はあの手紙が博物館に収蔵されることを望んだのでしょうか。博物館に展示されれば毎日大勢の来館者が手紙を読むというのに。個人のコレクターに買ってもらったほうがよほどいいと思いますけど」(c)AFP