【3月1日 AFP】イスラエルで、14歳の妻が義理の両親からの圧力に屈して17歳の夫と離婚し、同国の若年離婚の記録を更新した。現地紙が26日伝えた。

 ユダヤ教法廷は先に、10代の2人がユダヤ教徒の家庭に育ち、ユダヤ法で定められた儀式を行い、両者が同意し、性的関係を持つという3つの条件を満たしたとして、両者の婚姻を承認していた。

 ユダヤ教では、結婚式に聖職者ラビが立ち会うことは求められていない。

 報道によると、17歳の少年は証人となった友人の目前で、14歳の少女に指輪を手渡すと、「見よ、モーゼとイスラエルの法のもと、汝はこの指輪を受け入れ、わたしに献身する」と述べて儀式を行った。その後2人は婚姻に必要な3つ目の条件も満たしたという。

 息子の結婚を知った両親は結婚に猛反対し、少年に離婚をするよう迫った。一方、息子の妻は離婚を拒否したが、報道によると彼女は少年の両親が提示した1万シェケル(約23万円)を受け取り、最終的に離婚に同意したという。

 エルサレム(Jerusalem)のユダヤ教法廷は両者の離婚についての審理を進め、「若者たちが、婚姻とは重大で厳粛なものであることを理解する上で、今回の騒動が1つの教訓となることを願う」との声明を発表した。

 イスラエルでは届け出だけの民事婚は許されていない。婚姻するためには宗教で定められた手続きを踏む必要がある。(c)AFP