【2月23日 AFP】オーストラリアのクイーンズランド(Queensland)州政府が打ち出していた、南国の島での生活を楽しみながら高給を得られる「世界一素晴らしい仕事」の求人募集に、200を超える国から3万4000人の応募があった。

 同州政府の23日の発表によると、22日0時の締め切りが迫った週末には7500人の応募が殺到し、応募者は合計3万4684人にもなった。クイーンズランド州観光公社(Tourism Queensland)のアンソニー・ヘイズ(Anthony Hayes)CEOは「驚くほどの反応で、まったくわたしたちの予想以上だ」と語った。

 国別に応募者の最も多かったのは米国の1万1565人で、次がカナダの2791人、英国の2262人、地元オーストラリアの2064人と続いた。

 この求人広告は、世界最大のサンゴ礁グレートバリアリーフ(Great Barrier Reef)の中のハミルトン島(Hamilton Island)の管理人を募集するもので、6か月間で15万豪ドル(約920万円)の給与と、3ベッドルーム付きのビーチハウス居住が提示されていた。ハミルトン島までの航空券代も支給される。応募条件は18歳以上で、高いコミュニケーション能力と英語力が必要とされていた。

 採用された暁には、世界各地の読者に向けた週1回のブログ更新などが義務付けられるが、降り注ぐ太陽のもとで、シュノーケリングやヨット、セーリングなどを満喫できる生活が待っている。

 ハミルトン島の求人は、世界金融危機による厳しい経済状況の中、年間180億豪ドル(約1兆円)規模に上る同州の観光産業振興策の目玉として実施された。

 3月2日に発表される50人の1次選考通過者のうち11人が、5月3日からハミルトン島で実施される最終面接に進み、合格者は5月6日に発表される。(c)AFP