恋愛?この金融危機にそれどころじゃないよ ロシア世論調査
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【2月13日 AFP】世界的な金融危機に見舞われているロシアでは、恋愛をしている男女は前年に比べ減少傾向にあり、デートを楽しんでいるのは5人に1人の割合だという。バレンタインデーを前に、同国の世論調査機関Russian Centre for the Study of Public Opinion(VTsIOM)が11日に発表した調査結果で明らかになった。
この調査は今月7-8日、1600人を対象に行われ、許容誤差はプラスマイナス3.4%。これによると、大幅な人口減少と景気悪化のダブルパンチを受けているロシアでは、現在恋愛をしていると回答した人は、全体の45%にすぎなかったという。これに対し、露経済が好調だった2003-07年までの期間では、少なくとも53%の人が恋愛をしていると回答していた。
VTsIOMの広報担当者は、「金融危機前に比べ、恋愛をしていると考えているロシア人の数は著しく減少した。残念なことに、人びとは恋愛への関心を急速に失いつつある」と語った。また、全回答者のうち恋愛をする気分ではないと答えた人の割合は、08年の35%に比べ、48%に上ったという。
さらに、ルーブルの価値が11月以来、3分の1となり、失業率も上昇し始めていることから、デートで散財しようと思う人もほとんどいなくなった。現在、デートを楽しんでいると答えた人は全体の約5人に1人で、行き先もコーヒーショップや映画館が最も人気だという。
一方、今週号の米週刊誌ニューズウィーク(Newsweek)のロシア語版は、金融危機によって、露当局による出生率上昇計画に大きな影響が出ると警告している。
ロシア全土の病院では、ドル立て住宅ローンや失業などを背景とした経済的苦境によって、妊娠中絶を希望する女性が急増しているという。
ニューズウィーク誌によると、こうした経済危機の状況下で結婚を考えているロシア人はほとんどいないだろうが、その一方で、人びとは安定を望み始めていることから、婚外交渉は減少するとみている。
VTsIOM関係者は、「愛人関係についても、ただちに清算とはいかないものの、費用は切り詰められるだろう」と語る。露メディアでは、高級な装飾品も買えず、仏クールシュベル(Courchevel)へのバカンスや高級シャンパンのドンペリニヨン(Dom Perignon)にもありつけなくなってしまった、オリガルヒ(新興財閥)の愛人たちの苦境をやゆするような報道もすでにみられている。(c)AFP/Anna Smolchenko
この調査は今月7-8日、1600人を対象に行われ、許容誤差はプラスマイナス3.4%。これによると、大幅な人口減少と景気悪化のダブルパンチを受けているロシアでは、現在恋愛をしていると回答した人は、全体の45%にすぎなかったという。これに対し、露経済が好調だった2003-07年までの期間では、少なくとも53%の人が恋愛をしていると回答していた。
VTsIOMの広報担当者は、「金融危機前に比べ、恋愛をしていると考えているロシア人の数は著しく減少した。残念なことに、人びとは恋愛への関心を急速に失いつつある」と語った。また、全回答者のうち恋愛をする気分ではないと答えた人の割合は、08年の35%に比べ、48%に上ったという。
さらに、ルーブルの価値が11月以来、3分の1となり、失業率も上昇し始めていることから、デートで散財しようと思う人もほとんどいなくなった。現在、デートを楽しんでいると答えた人は全体の約5人に1人で、行き先もコーヒーショップや映画館が最も人気だという。
一方、今週号の米週刊誌ニューズウィーク(Newsweek)のロシア語版は、金融危機によって、露当局による出生率上昇計画に大きな影響が出ると警告している。
ロシア全土の病院では、ドル立て住宅ローンや失業などを背景とした経済的苦境によって、妊娠中絶を希望する女性が急増しているという。
ニューズウィーク誌によると、こうした経済危機の状況下で結婚を考えているロシア人はほとんどいないだろうが、その一方で、人びとは安定を望み始めていることから、婚外交渉は減少するとみている。
VTsIOM関係者は、「愛人関係についても、ただちに清算とはいかないものの、費用は切り詰められるだろう」と語る。露メディアでは、高級な装飾品も買えず、仏クールシュベル(Courchevel)へのバカンスや高級シャンパンのドンペリニヨン(Dom Perignon)にもありつけなくなってしまった、オリガルヒ(新興財閥)の愛人たちの苦境をやゆするような報道もすでにみられている。(c)AFP/Anna Smolchenko