【2月4日 AFP】英海軍史上最も有名な戦艦の1つである「ビクトリー号(HMS Victory)」の残がいを発見したとする米海洋探査会社が2日、英政府に対し、沈没船の残がいの引き上げ開始をただちに許可するよう要請していると述べた。

 海洋探査会社オデッセイ・マリン・エクスプロレーション(Odyssey Marine Exploration、本社:米フロリダ州)は前年、英国防省に対し、1744年に1150人の乗組員とともに海底に沈んだビクトリー号をイギリス海峡(English Channel)で発見したと報告した。

 同探査会社は現在、ビクトリー号の所有権を主張している英国政府との間で、提携契約を交渉中であると述べた。

 オデッセイ社のグレッグ・ステム(Greg Stemm)最高経営責任者(CEO)は、ロンドン(London)で記者会見し「発見のもたらす文化的・歴史的な意義に比べれば、お金のことはそれほど重要ではない」と述べた。

 グレッグ・ステムCEOは、「おそらく、今までで最も重要な沈没船の発見だ。ビクトリー号は18世紀最強の戦艦で、現場で発見したさまざまな種類の銃は、当時の海軍兵器に対するわれわれの認識を改める上で重要な役割を果たすことになるだろう」と語った。(c)AFP