【2月4日 AFP】児童や学生のコンピューター・スキル向上を目指し、インド政府が1台10ドルのノートPCを生産する計画を発表した。2日に立ち上げられた政府の教育構想の一環で、IT都市を抱える南部のアンドラプラデシュ(Andhra Pradesh )州のティルパティ(Tirupati)で大量生産する。

 この計画の詳細についてはまだ決定していないが、インド人的資源開発省高等教育局のR.P. Agrawal長官は前週、半年以内にははっきりするだろうと語った。同氏は「試験が終われば、商業ベースで入手できるだろう。価格は10米ドル(約900円)の予定。親が子どもに何かを買ってあげたいときに購入が難しくない値段だ」と、インドの通信社PTIPress Trust of India)のインタビューで述べた。

 報道では、このノートPCの仕様はメモリー2ギガバイト、インターネットへのワイヤレス接続ができると伝えられている。しかし、試作品はまだ公開されておらず、また、これだけの低コストで生産できる理由も明かされていない。

 同政府は高等教育へ進む学生の増加に力を入れており、そうした学生らに、インド経済の成長を勢いづけるために必要な技術スキルを身につけさせようとしている。(c)AFP