【2月3日 AFP】アリゾナ(Arizona)州ツーソン(Tucson)で1日、第43回スーパーボウル(Super Bowl XLIII)の中継中に、ポルノ映画の映像が30秒間流れるというハプニングがあった。2日のアリゾナ・デイリ・スター(Arizona Daily Star)紙が報じた。

 この日、米ケーブルテレビ・コムキャスト(Comcast)の視聴者数千人は、試合を食い入るように見ていたが、試合終了まであと3分というところで、画面が突然ポルノ映像に切り替わった。女性が男性のズボンのジッパーを下ろし、口を使った性行為に及ぶというシーンが30秒間放映された。

 このあと、コムキャストには怒った視聴者から苦情の電話が殺到した。同社広報担当者は「事前に、システムを徹底的に点検した。技術的には何の問題もなかったはず。これまでの調査の結果、悪質ないたずらとしか考えられない」と説明している。同紙によると、問題の映像は、同社の別の有料チャンネルで当時放映されていたものだという。

 同州の米連邦検事事務所も事態を重視し、調査に乗り出したという。

 米連邦通信委員会(Federal Communications Commission)は2004年に、スーパーボウルのハーフタイム・ショーで歌手ジャネット・ジャクソン(Janet Jackson)が胸を露出したとして、これを放映したCBSテレビに対し55万ドル(約5000万円)という高額の罰金の支払いを命じている。(c)AFP