【1月19日 AFP】(写真追加)20日に就任式を控えたバラク・オバマ(Barack Obama)米次期大統領が、就任式典で「感動的な」演説をするよう、長女マリアちゃん(Malia Obama、10)からプレッシャーをかけられていたことが明らかになった。オバマ氏が18日に放送されたCNNテレビとのインタビューの中で語った。

 インタビューでオバマ氏は、前週、家族をリンカーン記念館(Lincoln Memorial)に連れて行った際のエピソードを披露した。

 記念館でオバマ氏一家は、壁に刻まれたゲティスバーグ演説(Gettysburg Address)の前に立ち、ミシェル夫人が演説の言葉の意味を娘たちに説明した。「つまり、戦いで命を落とした兵士たちが、この地を神聖な地とならしめた。彼らに敬意を捧げるべく、われわれは、ここ米国でさらなる正義と平等の実現のために尽くさねばならない。そういった風にね」。

 すると、マリアちゃんがオバマ氏の方を振り向いて、「そうだよね。でもどうやって?」と尋ねたという。

 また、次女のサーシャ(Sasha Obama)ちゃん(7)が、別の壁に刻まれたリンカーンの2番目の就任演説について、長すぎるとの感想をもらしたため、オバマ氏は「これはかなり短い方だよ。ぼくの(演説の)方が、これより長くなるかもしれない」と返した。

 すると、またもやマリアちゃんがオバマ氏を見つめ、「米国初のアフリカ系大統領さん、すばらしい演説をお願いね」と念を押したという。(c)AFP