【1月10日 AFP】英北部リンカーンシャー(Lincolnshire)州Conisholmeで、発電用の風車が謎の破損をしているのが発見され、英国内では8日、破損の原因について未確認飛行物体(UFO)説から寒波説までさまざな説が飛び交っている。

 ことの発端は、Conisholmeの住民が地元の風力発電所の風車から、長さ21.9メートルの金属製の羽1枚が引きちぎられ、ほかの羽1枚もひどく破損しているのを発見したことだった。

 その後、複数の住民が風力発電所の方向に猛スピードで向かっていく奇妙な光を見た、と新聞で報じられたことから、UFOが風車に衝突したとの憶測が流れた。風車が破損した正確な時間は明らかになっていない。

 地元議員で七面鳥農家のRobert Palmerさんは、4日朝に風車の近くを運転中、オレンジ色に縁取られた明るい白い光を目撃したと語っている。UFO愛好者団体「Flying Saucer Bureau」の関係者によると、英北部では、今月1日以来、奇妙な光の目撃が相次いでいるという。

 UFO説の一方で、機械的な故障の可能性も指摘されている。世界中で2万5000基以上の発電用風車の保険業務を行っているGCubeFraser McLachlan最高経営責任者(CEO)によると、同様の破損は年に5、6回は発生すると指摘する。

 また、英国防省は今回の件に関して調査を行うつもりはないとしている。(c)AFP