【1月2日 AFP】飛行機でオランダ・アムステルダム(Amsterdam)から米ボストン(Boston)に向かっていたウガンダ人の女性が31日、カナダ上空で元気な赤ちゃんを出産した。1日の米メディアはこの女の子の赤ちゃんはカナダ国籍を取得する資格があると報じている。

 サーシャ(Sasha)ちゃんと名付けられたこの女児はグリニッジ標準時31日午後2時(日本時間同日午後11時)ごろ、カナダのハリファクス(Halifax)上空を飛行中の米ノースウエスト航空(Northwest Airlines)59便ボーイング(Boeing)757型機の機内で、乗客の祝福を受けながら誕生した。体重は2700グラムだった。

 ボストン・グローブ(Boston Globe)紙によると、休暇から戻るためこの飛行機に乗り合わせていた医師2人が出産を補助したという。立ち会ったNatarajan Raman医師は同紙に「女の子はパーフェクトだった。目を開けて、幸せそうだった。分娩室はなかったけれど、すべてうまくいった」と感動を語った。
 
 サーシャちゃんは母親が産気づいてからわずか5分で生まれたという。同機は1時間半後にボストンに到着し、母親は念のためマサチューセッツ総合病院(Massachusetts General Hospital)へ向かった。

 米当局者は、カナダ上空で生まれたサーシャちゃんには、カナダの国籍が与えられるべきだと述べた。カナダの市民権・移民省のコメントは得られていない。(c)AFP