【1月1日 AFP】天皇陛下は1日発表した新年にあたっての感想の中で、悪化する日本の経済情勢に触れ、国民が団結してこの状況を乗り越えていくことを訴えた。

　陛下は「秋以降、世界的な金融危機の影響により、わが国においても経済情勢が悪化し、多くの人々が困難な状況におかれていることに心が痛みます」としたうえで、「国民の英知を結集し、人々の絆（きずな）を大切にしてお互いに助け合うことによって、この困難を乗り越えることを願っています」と記した。

　世界的な景気減速の影響で、自動車やカメラなどの製造業が落ち込み、日本企業は非正規労働者を中心に数万人規模の人員削減を行っている。(c)AFP