【12月31日 AFP】派遣契約の打ち切りや解雇などで年末年始に暮らす場所がなくなった人びとを支援する「年越し派遣村」が31日、都内の日比谷公園に開設された。運営には約20の非営利組織が協力している。

 年末年始はハローワークなど公共の職業支援機関の窓口も閉まることから、緊急の求職相談所も設けられた。

「年越し派遣村」を運営する団体の1つ、NPO法人自立生活サポートセンターもやいの湯浅誠(Makoto Yuasa)事務局長は、寝泊まりする場所もなく、食べ物を買うお金もなく、行くあてもない人びとの数が急増していると訴える。「派遣村」には弁護士もボランティアで参加し、不当に解雇されたり、会社の寮を追い出されたりした人の相談に応じるという。

 世界的な経済危機により2008年下半期の日本経済は大きく落ち込み、トヨタ自動車(Toyota Motor)やソニー(Sony)などの大企業も大量の人員削減や工場閉鎖を迫られる事態となっている。(c)AFP