【12月31日 AFP】甲高い、出たがり、腕のよい美容師を要求する――首相就任前年の1978年からすでに、マーガレット・サッチャー（Margaret Thatcher）元英首相の特性が光っていたことが、30日に英国立公文書館（National Archives）が公開した機密文書で明らかになった。

　1978年7月、選挙法改正により女性に男性と平等な参政権が与えられてから50年を記念する式典で、当時のジェームズ・キャラハン（James Callaghan）首相は当初、野党・保守党（Conservative Party）の党首を務めていたサッチャー氏を、自分の横には並ばせないようにしようとしていた。だが、式典を主催した閣僚は同年5月、キャラハン首相への手紙で、「ともに公の場に姿を見せれば、首相の権威とサッチャー氏の甲高さの対比が目立つだろう」と述べている。

　また、別の関連記念行事が行われる劇場で、サッチャー氏が王室関係者の隣に座らないようにとの画策があったことを示唆する、キャラハン首相の私設秘書らのメモもあった。

　そのほか、1978年のサッチャー氏のイラン訪問に先立ち、当時の外相がテヘラン（Tehran）の英大使館に送ったメモには、「サッチャー氏が、4月29日に予定されているディナーの前に、腕のいい地元の美容師を手配できるかと尋ねている」と書かれていた。(c)AFP