【12月19日 AFP】ロシア議会で、青少年非行の防止対策として、14歳未満の子どもを対象に夜間の外出禁止令を課す法案を検討していることが明らかとなった。

 ロシア下院の当局が18日にAFPに公開した文書によると、同伴者のいない14歳未満の子どもは10時以降、ポルノショップ、バーやビアホールなど、子どものモラルに対し有害とみられる場所に完全立ち入り禁止となる。

 さらに、子どもが親の同伴なしで、夜間に街の通り、スタジアム、公園、交通機関などの公共の場所に出入りすることも禁止される。インターネットカフェも対象に含まれる。

 同国コメルサント(Kommersant)紙は、「ロシアでも子どものいない時間帯ができる」と大きく報じている。

 同紙によると、ドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)大統領がラシド・ヌルガリエフ(Rashid Nurgaliyev)内相との協議の結果、子どもによる、あるいは子どもに対する犯罪防止を目指し、このような措置について提案したという。

 ロシアでは若者の人口が減少している一方で、薬物中毒やHIV感染が増加していることから、同国当局はこれまでも若者の福祉に対し懸念を示してきた。(c)AFP