【12月19日 AFP】18日の国連総会(UN General Assembly)本会議で、同性愛の非犯罪化を求める宣言案がアルゼンチンのJorge Arguello国連大使によって提出された。加盟国192か国のうち、66か国が署名したが、アラブ諸国の一部やバチカンは拒否した。

 宣言案では「性的指向や性同一性がいかなる状況でも極刑や逮捕、拘束を含む刑罰の根拠とならないよう法的および行政的を含めたあらゆる必要措置を取ることを求める」と述べられている。

 この宣言案は、世界人権宣言(Universal Declaration of Human Rights)が基礎となっている。同宣言第1条では「すべての人間は、生れながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である」とうたわれており、続く第2条でも、「すべて人は、人種、皮膚の色、性、言語、宗教、政治上その他の意見、国民的もしくは社会的出身、財産、門地その他の地位又はこれに類するいかなる事由による差別をも受けることなく、この宣言に掲げるすべての権利と自由とを享有することができる」とされている。(c)AFP