【11月27日 AFP】エジプトの既婚女性の約2人に1人が、夫に暴力を振るわれたことがあるとする政府の調査結果が、26日公表された。

 国営MENA通信によると、エジプト中央公共流通・統計局(CAPMAS)が15-49歳の既婚女性を対象に行った調査で、ドメスティック・バイオレンス(DV)を受けたことがあると答えた人は47%、夫からレイプされたことがあると答えた人は7%にものぼった。

 同国では、DVは刑事罰の対象になる。しかし女性の「エジプト女性の権利センター(Egyptian Centre for Women's Rights)」によると、警察は「家庭内の問題」には首を突っ込みたがらず、被害を受けた女性が告発しない限りは、加害者が罪に問われることはないという。

 今回の調査結果は、25日の「女性に対する暴力撤廃のための国際デー(International Day for the Elimination of Violence Against Women)」に合わせて発表された。(c)AFP