【11月23日 AFP】タイからフィンランドのヘルシンキ(Helsinki)に向かってカザフスタン上空1万1000メートル上空を飛行していたフィンランド航空(Finnair)機内で20日、スウェーデンの女性が出産した。同航空が21日に発表した。

 フィンランド航空の旅客機で乗客が出産したのは初めて。

 同航空の広報によれば、医師2人と看護師2人が同じ便に乗り合わせていたこともあり、元気な女の赤ちゃんが無事に生まれた。モスクワ(Moscow)への緊急着陸や、衛星回線を通じて医師の助言を受けることも検討したがその必要はなかったという。

 約11時間の飛行を終えてヘルシンキに到着した疲れきった母親と初めて地上に降り立った赤ちゃんは病院に収容された。フィンランド航空は誕生プレゼントとして家族全員分のバンコク(Bangkok)までの往復航空券を贈った。

 一般的に妊娠26週以降の女性が航空機に乗るには医師の証明書が必要とされ、36週以降(出産予定日まで1か月未満)の女性は長距離路線の搭乗が認められないことが多い。フィンランド航空では、短距離路線には出産予定日の2週間前までの女性の搭乗を認めている。

 今回機内で出産した女性が妊娠何か月だったのかは明らかにされていない。(c)AFP