【11月22日 AFP】中国南部の動物園で、囲いのなかにいるパンダを抱きしめようとしてフェンスをよじ登った大学生(20)が、パンダに襲われる事件があった。

 国営新華社(Xinhua)通信は22日、中国南部広西(Guangxi)チワン族自治区にある動物園で前日、ヤンヤン(Yang Yang)というパンダに学生が襲われたと報じた。学生は腕や脚の数か所をかまれ病院で治療を受けたが、回復しつつあるという。

 この学生はパンダを抱きしめたいと思い、ヤンヤンの囲いの高さ2メートルのフェンスをよじ登った。「ヤンヤンがあまりに可愛かったので、抱きしめたかった。けれど攻撃されるとはまったく思わなかった。何回かまれたか分からない」と学生は述べた。

 専門家によると、パンダには人間を攻撃できる能力があり、特に自分が危険にさらされたと感じた場合は攻撃に出るという。

 パンダによるこうした襲撃は、動物をより近くで見ようとしてフェンスを登る見物客が多い中国の動物園では珍しいことではない。北京動物園(Beijing Zoo)のパンダ、グーグー(Gu Gu)は過去2年の間に、不法にパンダ舎に侵入した人物2人を襲っている。(c)AFP