【11月16日 AFP】火葬後の遺灰を地球の軌道に散布する宇宙葬の米国の専門会社が、小型カプセルに遺灰を詰めて月に安置する「月面墓地」の予約を開始した。

 AFPの取材にメールで答えた米宇宙葬会社セレスティス(Celestis)のチャールズ・M・チャーファー(Charles M. Chafer)社長によると、同社による月面の一般顧客向け墓地は2010年初頭にも実現される。すでに同社は遺灰を納めたカプセル5000個を月面に送る能力を持っているという。

 チャーファー社長は、月面に遺灰を安置する通常の墓地のような施設を作り、いつの日か遺族が訪れることができるようにしたいと思い描いている。
 
 月までの遺灰の搬送については、すでにオデッセイ・ムーン(Odyssey Moon)とアストロボティック・テクノロジー(Astrobotic Technology)という商業ロケット打ち上げ会社と契約済みだ。

 セレスティスのウェブサイトによると、月までの搬送料は遺灰1グラムにつき9995ドル(約97万円)となる予定だ。(c)AFP/Juan Castro Olivera