【11月14日 AFP】カナダの首都オタワ(Ottawa)郊外の動物園からワラビーが逃げ出し、80キロ離れた場所で目撃されたのを最後に行方が分からなくなっていた「事件」で、このワラビーが13日、道路脇で死んでいるのが発見された。動物園関係者が明らかにした。

 逃げ出したのはオーストラリアに生息する小型のカンガルーの一種、アカクビワラビーの「ウェンデル(Wendell)」君(3歳)。10月29日に囲いから逃げだしているのが確認された。暴風雨によってなぎ倒された樹木のために柵の一部が壊されていたという。ほかのワラビー3匹とカンガルー1匹も一緒に逃げ出したが、ウェンデル君だけが行方不明になった。

 動物園関係者は13日、AFPに対し、「ウェンデルの死体を、動物園から数キロメートル離れた野原で発見した」と語った。死因については、死体を解剖して判断するという。

 カナダでは、ウェンデル君の逃走劇は毎日のように報道され注目の的だった。ウェンデル君の死体が発見され、地元メディアのウェブサイトにはお悔やみのコメントが殺到している。

 ワラビーは、一般的にカナダの冷涼な気候には上手く適応できないとされる。(c)AFP