【11月13日 AFP】オーストラリア政府は、実父確定検査のために子どもの同意なく髪の毛やだ液を採取する行為を法律で禁止する意向を固めているが、男性の権利団体は11日、これに抗議する声明を発表した。

 男性の権利団体「Men's Rights Agency」のスー・プライス(Sue Price)氏は、実父確定検査を容易に行えなくなると、生物学的に父親ではない人が子どもの養育費を支払わざるを得ない状況を生み出してしまうと懸念する。

 現行の法律は、DNA鑑定で実父でないことを認められた男性は、それまで支払ってきた養育費を返還される権利を有するとしている。

 プライス氏は、実父確定検査により正当な人物(=実父)から養育費を受け取ることができれば、そのような問題もなくなると主張。女性が子どもの養育権を主張する場合、実父確定検査は必ず行われなければならないと訴えている。(c)AFP