【11月12日 AFP】2人の娘のためにホワイトハウスでどんな犬を飼うべきか。しかも、アレルギー反応を起こしにくい犬種でなければならない――バラク・オバマ(Barack Obama)次期大統領のこうした悩みに対し、ペルーのドッグクラブは11日、1つの解決策を提示した。

 ペルー・ヘアレスドッグ愛好協会(Association of Friends of Hairless Dogs of Peru)が米国のペルー大使館に対し、オバマ氏にペルビアン・へアレスを贈呈したい旨の書簡を送ったのだ。

 協会によると、インカ帝国の成立以前からペルーに生息していたとされるペルビアン・へアレスは、毛がないためにアレルギー反応を起こしにくく、体温が高いことからぜんそくなどの疾患を治癒する効果もあると考えられている。実際、ペルーには、この犬のそばにいると腹痛や関節痛などが治るとの伝承があるという。

 大統領が今回の申し出を受諾した場合、協会は「マチュピチュ」という名前の4か月になるペルビアン・へアレスの子犬を贈る予定だ。

 オバマ氏は選挙戦の期間中、2人の娘に「(大統領になったら)ホワイトハウスで犬を飼う」と約束していたが、前週の記者会見で、長女マリア(Malia Obama)ちゃん(10)がアレルギー体質であることから、アレルギーを起こしにくい種類の犬を飼うことを念頭に置いていると述べていた。

 ペルビアン・へアレスは、しきりに吠えることと用心深いことから、番犬に最適だとされている。(c)AFP