【11月11日 AFP】世界的な金融危機の影響で韓国経済も減速するなか、韓国のペットと獣医も苦境に置かれている。11日の韓国英字紙「コリア・タイムズ(Korea Times)」によると、治療代が払えないため、動物病院にペットを預けたまま引き取りにこない飼い主が増えているという。また、同様の理由で、ペットを捨ててしまう飼主も増えているという。

 ソウル(Seoul)の獣医師Lee Joo-Ho氏は、飼い主が引き取りに来なかったため、この1か月で犬3頭と猫1頭を動物保護施設に送らざるを得なかったと嘆く。「最近は人間の治療代さえ払うのが難しくなっているので、病気になったペットを捨ててしまうのも不思議なことではない」

 一方、こうした状況から動物保護施設も過密状態気味となり、頭を悩ませている。ソウル市の動物保護センターによると、今年9月の野良犬の頭数は、前年同月に比べ約100頭以上多いという。(c)AFP