【11月3日 AFP】(一部訂正)西アフリカの内陸国ブルキナファソの保健当局が1日、栄養不良の子どもたちのために日本から贈られた粉ミルクから、有害物質メラミンが検出されたと報告したことについて、製造元とされている森永乳業(Morinaga Milk Industry)は2日、ありえないことだと強く否定した。

 ブルキナファソの国立公衆衛生研究所(National Laboratory for Public HealthLNSP)のDaouda Traore所長は1日、首都ワガドゥグ(Ouagadougou)で記者会見を開き、同国西部の都市、ボボジウラッソ(Bobo Dioulasso)で10月20日に入手した粉ミルク缶12個入りの箱5個を検査した結果、法律で許容された量の8倍のメラミンが検出されたと発表した。

 同所長は、問題の粉ミルクは児童のための健康センターに日本から贈られたもので「われわれが入手した(ラベルの)翻訳が正しければ、森永の「Hagou Koumi」というブランドだ」と述べた。(ブルキナファソの公用語はフランス語で、「ou」は「ウ」と発音する)

 一方、森永乳業は2日、自社製品からメラミンが検出されるのはありえないことだとする声明を出した。

 森永乳業の発表によると、この粉ミルクは海外邦人宣教者活動援助後援会(Japan Overseas Missionary Activity SponsorshipJOMAS)という慈善団体を通してブルキナファソに寄付された「はぐくみ(Hagukumi)」というブランドのミルクで、日本で製造したものだという。現在JOMASを通して調査中で、問題のミルクが自社製品なのか確認中だとしている。

 森永乳業でも「はぐくみ」を検査したが、メラミンはまったく検出されなかったという。また「はぐくみ」は同社の中国の工場で生産したものではないという。(c)AFP