【9月30日 AFP】ホームレスによるサッカー世界選手権「ホームレス・ワールドカップ(Homeless World Cup)」が12月に、オーストラリアのメルボルン(Melbourne)で開催される。今年は前回優勝国のスコットランドはじめ、紛争の続くアフガニスタンや東ティモール、コートジボワールなど世界50か国・地域の代表チームが出場する。

 開催地のメルボルンでは、アルコール依存症や精神疾患、薬物中毒などといった問題を抱えた地元チームの選手たちが、大会に向けて毎週懸命に練習を続けている。代表チーム「Street Socceroos」のGeorge Halkias監督によると、2003年にオーストリアで第1回大会が開催されて以来、ホームレスW杯は回を重ねるごとに規模が大きくなっている。W杯に参加することは、ホームレスの人たちが自尊心を持つきっかけになるという。

 メルボルン大会は、ホームレスを販売員とする雑誌「ビッグイシュー(Big Issue)」主催で、ビクトリア(Victoria)州政府とスポンサー企業の協力により、12月1日から7日間の日程で開催される。(c)AFP