【9月14日 AFP】和歌山県のレジャー施設「アドベンチャーワールド」は14日、日本生まれのジャイアントパンダ「良浜(ラウヒン、Rauhin)」(7歳)がオスとメスの双子を出産したと発表した。

 双子は13日未明に生まれた。日本生まれのパンダによる出産は初めて。

 アドベンチャーワールド広報の熊川智子(Tomoko Kumakawa)さんはAFPの取材に対し、ジャイアントパンダの出産に立ち会えてとてもうれしいと話した。

 熊川氏は、今回の出産が、中国から連れてきたオスのパンダとの自然交配によるものかどうかは不明だとした。同施設では、受精の確率を高めるために人工授精も行っていた。

 捕獲されたジャイアントパンダは、性欲が低下することが知られている。中国南西部のパンダの自然生息地が開発によって減少するなか、パンダの頭数減少を加速する要因になっている。

 パンダのメスが妊娠できる状態になるのは1年に1度しかないため、人工授精も困難であるとされている。(c)AFP