【9月10日 AFP】テルアビブ大学(Tel Aviv University)平和研究センターは1日、イスラエル人が「中東」という言葉に持つイメージを調査した結果を発表した。

 調査は9月に入ってから、無作為に抽出した599人に電話で「中東」と聞いて最初に思いつく言葉を聞き取り調査した。否定的な言葉を想起した人は61%で、肯定的(19%)、中立的(20%)な言葉を想起した人を大きく上回った。

 否定的な連想をした人では、戦争、テロ、イスラム教と結びつけて考える人が多く、「頭のいかれた場所」「不愉快な場所」「泥沼」という一般的なものから、「もう耐えられない」「神様助けて」「われわれは一体ここで何をやってるんだ?」といった嘆きまで、様々な回答が寄せられたという。

 肯定的な連想をした人では、平和への期待を言及する人が多かった。

 また、ユダヤ系イスラエル人の71%が、「イスラエルが今後10年間で、中東諸国と良好な政治的関係を築くことができるとは思えない」と回答。「西側諸国との良好な関係を望む」人は63%にのぼった。

 一方で、アラブ系イスラエル人では、中東と聞いて肯定的な連想をした人は34%、否定的な連想は32%、中立的な連想は34%だった。また、大半が「中東よりも西側諸国との良好な関係を望む」と回答した。(c)AFP