【8月24日 AFP】在日朝鮮人が発行する「朝鮮新報(Chosun Sinbo)」の電子版は23日、この10年で最も深刻な食糧不足に直面している北朝鮮で、画期的な「大豆麺」が新たに考案されたと伝えた。

 同紙によると、北朝鮮教育省の研究機関が大豆とトウモロコシの粉を混ぜて麺を作ることに成功したという。

 北朝鮮では、大豆は主食として消費されておらず、豆腐やもやしが付け合わせとして食卓に乗る程度だ。

 この「大豆麺」は、北朝鮮で消費されている従来の麺と比較して、タンパク質が約2倍、脂質が5倍含まれており腹持ちが良いという。

 これまでの研究では、大豆にはでんぷんが少なく麺には向かないとされていたが、技術革新によって問題が解決されたという。

 製麺工場や企業、政府機関の従業員や職員に加え、主婦らも研究所を訪問して新開発された麺について学んでいるという。

 最近の調査によると、北朝鮮では人口の半分が食糧を探し回らなければならず、食べられる草や木の根をかじって飢えをしのいでいる人々もいるという。(c)AFP