【8月17日 AFP】(写真追加)ロシアの大富豪、ミハイル・ プロホロフ(Mikhail Prokhorov)氏が、フランスの高級リゾート地リビエラ(Riviera)海岸にある世界で最も値段の高い邸宅、ベルギー国王レオポルド2世(Leopold II)の旧王宮を購入していた。16日各紙が伝えた。

 レオポルド2世のために1902年に建造されたヴィラ・レオポルダ(Villa Leopolda)はニース(Nice)やモナコ(Monaco)からも遠くないリビエラのフェラ岬(Cap Ferrat)にある。ニースの地方紙「ニース・マタン(Nice-Matin)」は、露金属鉱山大手ノリルスク・ニッケル(Norilsk Nickel)の元社長であるプロホロフ氏に4億9600万ユーロ(約805億円)で売却されたと伝えた。

 プロホロフ氏以前の所有者には、イタリアの事業家で自動車大手フィアット(Fiat)の主要株主だった故ジャンニ・アニェッリ(Gianni Agnelli)氏、次いでレバノン生まれのスイスの銀行家故エドモンド・サフラ(Edmond Safra)氏だった。プロホロフ氏へは、サフラ氏の妻リリー・サフラ(Lily Safra)さんが売却したとされる。

 米経済誌「フォーブス(Forbes)」の世界長者番付によれば、プロホロフ氏の資産は195億ドル(約2兆1550億円)で、ロシアで6位、世界で24位の富豪。(c)AFP