【8月5日 AFP】学術関係者らが実施したジョークの研究調査で1日、約4000年前のイラクの人びとを笑わせた、おならに関するジョークが世界最古のジョークと認定された。同研究では、ジョークの定義を「明確な構成とオチがあること」としている。

 世界最古のジョークに認定されたのは、現在のイラク南部にあたる地方を起因とする紀元前1900年ごろのもので、「太古の昔から、ありえないものは?」「夫の膝上でおならをしたことのない若妻」というものだ。

 英国中部ウルバーハンプトン大学(University of Wolverhampton)のポール・マクドナルド(Paul McDonald)氏ら中心となってまとめた同研究で選ばれた世界最古のジョークのトップ10には、好色なファラオ(古代エジプトの王)、死んだロバ、牛車を引く男などを題材にしたものが多いという。
 
 マクドナルド氏によると、時代と共にジョークの形にも変遷がみられるという。例えば、ある時代には質問形式のジョークが流行し、別の時代には格言やなぞなぞのスタイルのジョークが好まれるといった具合だ。

 しかし、どの時代のジョークにも共通するのは、タブーへの挑戦や権威への反抗心が暗示されていることだという。

 紀元前1600年ごろの古代エジプトでは、ファラオを嘲笑するジョークがみられる。ファラオを題材にしたジョークの一例を挙げてみよう。

「退屈しているファラオを楽しませるには、どうしたらいい?」
「ファラオを釣りに行かせるのさ。船に漁網だけを身につけた美女を満載してね」

 各国の首脳がジョークのやり玉にあがるのは、現在も同じだ。

 一方、英国最古のジョークと認定されたのは、伝統的な質問形式をとる10世紀の「下ネタ」ジョークだ。

「男性の太ももにぶらさがっていて、何度でも『穴』を突き回すものは何?」

その答えは・・・、「鍵」だ。(c)AFP