【7月25日 AFP】ロシア・モスクワ(Moscow)ではコーヒー1杯10.40ドル(約1100円)――英国に拠点を置く人材コンサルタント企業のマーサー(Mercer)は24日、「海外駐在員にとって最も生活費が高い都市」ランキングを発表し、3年連続でモスクワが第1位となった。また、東京がロンドン(London)を抑え2位に入った。

 調査は、ニューヨーク(New York)を基準として、住居、交通、食料品、衣料、家庭用品、娯楽など200以上の項目で、世界143都市の生活費を比較したもの。

 上位10位は欧州とアジア諸国の都市で占められ、最も生活費の安い国は6年連続でパラグアイの首都アスンシオン(Asuncion)が選ばれた。

 北米の都市ではニューヨークが唯一50位以内に入ったが、前年度の7位から22位に順位を下げており、生活費は比較的安く済むという。

 今年の調査で海外駐在員の生活費に最も大きな影響を与えたのは、ドル安だ。ドル安によって米国内の海外駐在員の生活費は比較的安く済む。一方、海外へ派遣される米国人駐在員は、ドルで計算すると非常に高い生活費がかかってしまう。

 日本の都市では、20位以内でみると、東京が2位(前年度4位)、大阪が11位(同8位)に入っている。(c)AFP